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活動報告 2023

更新日:4 時間前




皆さま、こんにちは!

今年も何とか、年内に活動報告をすることができました。

今年は中学校の授業に参加させていただくなど、つながりが広がっていて、

とても良い1年でした!


 

【目次】








 

京都市のサイトに「インクルーシブ公園について」のページが登場!

京都市のサイトには「インクルーシブ公園について」のページが掲載されています。

京都市では、「インクルーシブな公園づくりに取り組んでいる事」や、

インクルーシブ遊具を設置している公園などが掲載されています。


遊具も少しずつ増えています。遊具の整備だけでは「インクルーシブ公園」にはなりませんが、遊具がある事で、今まで公園で遊べなかった子どもやその家族が公園に出かけるきっかけにはなります。


そうして、公園で今まで出会う事がなかった人たちが出会い、ゆるくつながっていくとステキだなと思います。

▼京都市「インクルーシブ公園について」

https://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/page/0000309648.html

 
京都府初!山城総合運動公園(太陽が丘)にインクルーシブ遊具登場!

京都府の公園では初のインクルーシブ遊具が山城総合運動公園(太陽が丘)に設置されました。

4月30日から利用開始となり、お披露目会にもおじゃましました!

(お披露目会の様子はコチラ


山城総合運動公園はとても広い公園です。

インクルーシブ遊具が設置されているのは、公園センター南側の芝生広場です。

SL機関車の近くにある「第2駐車場」「おもいやり駐車場」が近いです。

駐車場から公園センターを目指して右側は、芝生を通って遊具まで行けます!

左側のルートはスロープもあります。

第2駐車場は、後ろのドアが開けやすいスペースがあり、何気にすごく良いです!

▼アクセス等、詳しくはこちらをご覧下さい。


遊具のある芝生広場の横には、公園センターがあり、雨や風をしのぐこともできます!

トイレや自動販売機もあり、遊具だけではない環境の良さがあります。


ここを拠点に、イベントや実験をしながらみんなで一緒に「インクルーシブな公園」をつくっていけるような場所になるのではないかと感じました。

そして、それがどんどん他の地域の公園にも広がっていくといいなぁと思います!


 
「パークシネマ@山城総合運動公園(太陽が丘)」開催!

11月25日(土)に「パークシネマ@山城総合運動公園(太陽が丘)」を開催しました!


開催のきっかけは、ミラスタ!で「映画上映会をしたい」という話からでした。

私たちの活動場所は、おもに公園なので、公園で映画したいなぁ…

そんな話の中でふと、

「そう言えば障害のある子どもたちは映画館に行ったりするのかな?」

という疑問がでてきました。


そこで、アンケートを実施しました。

その結果、80名ほどの方に回答をいただき、映画館に行った事がある人と、ない人がほぼ半々でした。


「行ったことがない」「行ったことはあるが困った事もある」と答えた方の理由として、


  • 車いすでは、通路が少し狭かったり、車いす席では隣の人と目線が合いにくい。首が痛い。

  • 途中で出たくても、出にくい。じっとしていられない。

  • 音が大きい事や、暗いところが苦手。

  • 大きな声を出してしまう。

  • そもそも行くという発想がなかった。

  • 他のお客さんの邪魔になってしまうのでは?という不安。

  • 呼吸器のアラームや吸引の音がなるので。 などなど…


様々な理由で映画館に行かない、または行きにくいという方がいることが分かりました。


そこで、公園での野外上映会ならこれらの課題が少し解決できるのでは⁉⁉

この「想い」を伝えたところ、たくさんの方のご協力のもと、今回のイベントを開催できることになりました!


イベント当日は、大寒波の予報が出ており、芝生ではなく、雨天時の会場として予定していた公園センター内での上映に変更になりましたが、芝生広場が広々としていたので、遊具で遊んでいる子どもたちもいて、それはそれで良かったです!


夜の公園で遊ぶのは、いつもとちょっと違う雰囲気で楽しいです!


映画は、子どもも大人も楽しめる、また歌を聞いても楽しめる「SING」を上映しました。

キッチンカーや縁日ブースもありました。

希望者の方には、事前にお知らせいただき、キッチンカーで購入した食事の形態の対応もさせていただきました。

また、少し広めの着替え等ができるスペースも準備しました。


今まで、公園やイベントになんとなく出かけにくいという方の、出かけるハードルを少しでも下げれたらと思いました。

そうして、そこに行けば、いろんな人がそれぞれのやり方で楽しんでいて、

ゆるやかにつながっていく…

これが、イベントだけではなく日常であれば、公園が「インクルーシブ公園」になっていくのかもしれません。


映画を見ている人、おいしいごはんを食べている人、遊具で遊んでいる人、建物の外から映画を楽しんでいる人…

みんなそれぞれの楽しみ方をしているけれども、なんともステキな空間でした。


もちろん、改善点もいっぱいあります!

「パークシネマ@山城総合運動公園」は、今後も開催したいと思っています。

ぜひ、皆さま遊びに来て下さい。そして、みんなの意見でどんどん良い形をつくっていきたいと思っています!


 
中学校の総合学習「インクルーシブな遊び場をつくろう!」

京都市立の公立中学校で、自らが決めたテーマをチームで話し合い、その成果をプレゼンテーションとして発表する取り組みがあり、その中のテーマのひとつ

「インクルーシブな遊び場」を考えるワークショップの授業に

京都産業大学伊藤研究室の伊藤先生と学生さんたち、そしてミラスタ!も参加させてもらいました。

「インクルーシブな遊び場」を中学生の視点でどの様に捉え、どの様なアイデアがでるのか、私たちも楽しみながら授業に参加しました。

【授業の目的】

  • 住み続けたい町を目指し、自分たちに何ができるか主体的に考える

  • 地域の人のために活動している団体との交流を通し、地域や社会の課題を知り、改善していくための手立てを考え社会に発信する

  • 生徒誰もが利用でき、誰もが対等に参加できる遊び場の設計を通じ、社会課題への洞察力と創造的思考を養うこと気付く力をつける

【ワークショップ】

①研究を開始するにあたり、先ず学校近くの公園に行きフィールド調査を行いました。

行きなれた公園を改めて見直し、今の公園の現状や課題を見つける事が目的です。

フィールド調査は普段車いすを使う小学生にも参加してもらい、当事者目線の意見を実際の現場で聞きました。

そこから「どうすればもっとみんなが楽しめるか」、「どうすれば課題を解決していけるか」、グループに分かれてたくさんのアイデアを出し合いました。


∟近くの公園でのフィールド調査の様子


公園の課題を解決するアイデアを京都産業大学の先生や研究室の学生さんにも協力して頂き、自分たちが考える新たなアイデアを見つけ出しました。そのアイデアを、SONY 社KOOV 等のデジタルツールやレゴブロックなどを使い、形にして具体化していきました。最後には自分たちが見つけ出したアイデアをグループごとに発表しました。


∟実際に中学生が考えたアイデアを形をしたもの

【参加した中学生からの感想】

そもそも全ての子どもが楽しめる公園が普通にあったら、「インクルーシブ公園」という言葉は生まれなかったのではないでしょうか。

私が最初にインクルーシブ公園のことを知ったのは中学 1 年生、夏休みの課題でインクルーシブ公園について調べたのがきっかけでした。初めは言葉の意味すら知らなかったですが、意外と身近なものに感じてとても興味をもったのを覚えています。そして、この 3 年間、色々なところでインクルーシブ公園というものに触れて思ったことがあります。

 「公共のものはみんなのもの」と言われているのに、どうして実際にはみんなのものではないのか? どうしてだれもが楽しめるものではないのだろうか?

私たちが大人になった時、障がいがあってもなくても、外国にルーツがあっても、どんな年代の子どもも、全ての子どもたちが「今日どこで遊ぶ?」と聞かれた時「公園!」と答えられる社会になっているべきだと思います。 そんな社会にするために私たちが将来大人になった時には、みんなが楽しめる公園をみんなで作れるようになれば良いなと思います。


【ミラスタ!が授業に参加して】


公園の存在が大人よりも近い、今でも日常に公園を使う立場の中学生の視点とアイデア、

心の柔らかさにただただ感動をした最終発表でした。

発表の中で

「車いすを使う人遊べる公園」ではなく「車いすを使う人遊べる公園」

という事を伝えてくれていて、この中学生たちが大人になる未来の社会に大きな希望が見えた様な気がしました。また、授業の初めには「インクルーシブという言葉も聞いた事ないし難しそう・・・」と言っていた子どもたちが、授業を進めると「インクルーシブの中には自分たちも入ってるんだ!」「身近な事だと気づいた」との意見もあり、できるだけ幼い頃からこのインクルーシブな環境が当たり前なるように、ミラスタ!もがんばっていこうと勇気と希望をもらえたワークショップ、発表でした。

そしてこの授業の様な取り組みがたくさんの小学校、中学校にも広がれば良いなと思いま

す。




 
小学校の「総合学習」で「交流学習」

地域の小学4年生の総合学習で「バリアフリー・ユニバーサルデザイン」についての授業で「インクルーシブ公園」について少しだけお話しさせていただきました。

その授業には支援学校に通うRちゃんも「交流学習」で参加していました。

その時の子ども同士の関わりの様子がなんとも素敵でした。

(※Rちゃんは、相手の話している事は理解しているが、言葉でコミュニケーションをとるのは難しいです。)

Rちゃんの好きなモノの話題になり、お母さんが「YouTube、お菓子、マクド…」などと話していると、地域の子どもたちが「どれが一番好きなん?」と聞いてきました。

そして、Rちゃんの前で両手をグーにして出し、「こっちがYouTube、こっちがお菓子な、どっちが好き?」と聞き、Rちゃんの視線をしっかり確認してコミュニケーションをとっていました。

子どもたちは、ホントに柔軟で、賢くて、優しいです。

「コミュニケーションには、コトバ以外にもいろんな方法がある」事をリアルに体感させてもらいました!


障害のある人と関わらずに育ってきた私たち大人から見ると、「すごい!感動!」なのかもしれませんが、子どもたちにとってはきっと、ごく自然な、当たり前の会話だったのかもしれません。


もし多様な子どもたちが、同じ学校にいたら、このような光景が、日常の中にごく自然にあるのだろうなと思いました。

加えて、「総合学習」での「交流学習」や、「手話」や「点字」などが授業に入っていると、自分 自分以外の視点 で考える事ができるのではないでしょうか。

そんな環境が、どこかで途切れる事なく、少しずつつながっていけば、多様な視点を持った人がたくさん増えて、みんなにとってやさしい社会ができあがっていくのだろうと思いました。


(▼授業での資料)




 
まとめ

ミラスタ!は京都に「インクルーシブ公園」を広める活動をしています。

『つながる“こうえん”プロジェクト』で公園にインクルーシブな環境を作りたい!

そして、

『つながる“がっこう”プロジェクト』『つながる“おしごと”プロジェクト』

というように公園をスタートに、学校や社会全体がインクルーシブになる事を

大きな目標として活動しています。


2023年は、京都市立の中学校での授業にも参加させていただき、

一歩前進できたと思います。


今後も引き続き、

あらゆる場所が「インクルーシブな環境」になるよう、

小さなことから活動を続けてまいります!


今年も1年間ありがとうございました。


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